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竹林・雑木林の昔と今

竹林や雑木林は、かつては、人の生活と密接な関係にありました。

春にはタケノコを掘り、山菜をつみ、秋にはキノコを採ったりしていました。
竹は、燃料や、垣根や杭や竹細工の材料として利用され、雑木林は、薪として、料理や風呂たき、また、炭を作ったり、シイタケの原木などに利用されていました。
落ち葉や腐葉土は、畑などに利用されていました。

人々は、このように、竹林や雑木林から恩恵を受けていましたので、竹林の間伐や雑木林も萌芽更新を行い、大切に大切に育て、保全してきました。

かつては、里山であったこの周辺は、田畑が広がり、このような財産としての、竹林や雑木林が拡がっていました。しかし、宅地化が進み、田畑がなくなるにつれ、また、ガスやその他のエネルギーを使うことで、竹林や雑木林に頼ることがなくなり、竹林や雑木林は姿を消し、わずかに残された竹林や雑木林も忘れ去られ、手入れもされなくなりました。

放置された、竹林や雑木林は、間伐もされず、倒木も放置され、陽が差さずに昼でも暗く、竹や樹木が混み合い、環境は悪くなるばかりです。竹林は、「番傘をさして通れるぐらいに間伐」をと言われます。竹の勢いは強いので、どんどん拡がって、雑木林の方ににまで拡がっていきます。竹にとっても増えすぎてしまうと、太陽も浴びることができず、結局は自分も元気に育つことができない、ひ弱な竹となり、タケノコも出せなくなってしまいます。雑木林もうっそうと茂り、雑草がはびこって、歩くこともままならなくなります。

竹林の間伐を行うことで、元気な竹が育ち、風が通る明るい竹林に変わります。雑木林も下草刈りをしたり、倒木整理や枝の剪定や萌芽更新などを行うことによって、太陽を浴びることができ、また、かつて、ここで育っていた、貴重な山野草も育つことができます。

このように、適切に人の手を入れて、竹や樹木を育てて、東京都の貴重な財産を守っていきましょう。

 

 
多摩東寺方
写真でご紹介します
カキの葉の紅葉 カワラタケの仲間
  アザミの仲間
カンアオイ(花が咲いています)  
カミキリムシの仲間 鳥の巣を発見しました。
キンラン ご近所に咲いていた白いヒガンバナ
   
   
   
   
   
   
   
   
   


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